医薬分業は、日本に限ったことではない。海外、今回はドイツの薬局を見てみよう。本来薬局というのは、国民の健康増進の義務を課せられているのは、同じである。かかりつけ薬局も同じっである。まず大きく違うことは、ドイツでは薬局は営利目的のためだけに経営されるべきでないという理念から、薬局開設者は薬剤師の資格が必要で、他資本や外国資本によるチェーン店経営を許可していません。日本の薬局が、小売業 株式会社と大きく違うところですね。この例からしても、大手チェーン薬局は、将来にわたり淘汰されるでしょう。しかも4店舗?までと制約があります。吉永小百合さんの映画で、弟という山田洋二監督の作品がある。その中で、吉永小百合さんが演じる薬剤師像に、本来薬剤師が目指す方向性が出ている。それは、簡単に言うと町の萬家、科学的知識から、政治、歴史まで、多岐にわたって、薬剤師は物知りであるとドイツ国民から認知されている。おのずとかかりつけの方向性が見えてくるだろう。
調剤業務以外にも、・OTC医薬品、サプリメントの相談販売・介護施設、医院への医薬品供給・処方された医薬品の配合禁忌・相互作用のチェック・疑義照会・輪番制の夜勤 (ひと晩に全国で約1400店の薬局が担当)・血糖値、血圧の測定・調剤用原料の確認試験・製品情報、健康管理情報の提供・副作用の関係当局への報告・市販医薬品検査(外観、表示の適正をチェック)
・医薬品不良ロットの報告・回収・返品・不良医療機器、不適サプリメント等が疑われた際の関係当局への報告それ以外にも、町の健康イベントへの参加、学校での授業など、国民に薬局の仕事を知ってもらうためのアピール活動も行っています。日本の薬局とほぼ変わりませんね。これを見ても、日本がドイツの薬局像に向かっているのがわかりますね。
それから、薬品の供給体制です。卸業者から、1日に何便も薬局に薬が届けられます。薬の安定供給が国民の健康維持に直結しているからです。ドイツというのは、大変交通網が発達しており、あの有名なアウトバーン(速度無制限)が網目のように走っています。これは、第2時世界大戦の時、ヒトラーが武器を前線に運ぶために、失業対策に整備したと言われています。皮肉なものですね。同様に鉄道網も発達しています。これは、鉄道で列車砲やユダヤ人を運ぶために使われました。これも皮肉なものですね。
ドイツにもいわゆるテクニシャンが存在します。きちんと教育を受けた薬剤師の補助です。近時日本でも、登録販売員の資格が整備され、1種医薬品を除いて販売できるようになりました。今後薬局を取り巻く環境は大きく変わり、登録販売員と薬剤師のようなドラッグのような薬局が台頭してくるでしょう。もうしているか。
ドイツと言えば、宰相メルケルさんです。彼女は去年暮れにドイツ首相を退任されました。彼女のやってきた功績はあまりに大きい。確かに負の遺産もあるが、近時ドイツをあそこまで押し上げたのは彼女の功績だろう。
東ドイツ出身の彼女は、共産国でとてもつらい目にあって、自由というものがいかに大切かを肌身に染みていたに違いない。
退任の時に、ドイツ連邦軍に演奏させた曲が、ニナハーゲンの「カラーフィルムを忘れたのね」だった。演奏中に涙を溜めて、静かに聞き入っている彼女の胸には、今まで生きてきた万感の思いがあったのだろう。彼女なら、プーチンを止められたに違いない。ミンスク合意がロシアの国益にかなっていると、わからないけどね。
本当に、歌は世につれ、世は歌につれだね。
http://www.jicl.jp/cinema/backnumber/20220425.html