人馬一体 パリオリンピック2024

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パリオリンピックが開催されている。日々熱戦が続き、日本国民も寝不足が続いているに違いない。(笑)折しもMLBも始まっており、大谷選手の活躍からも目が離せない。スポーツ観戦は本当に楽しい。国民に、勇気と希望を与えてくれる。

体操団体が、逆転金メダル!すばらしい、あきらめない姿勢は人の心を動かす。内村航平氏が、以前言っていた。体操はやはり団体戦の金メダルが一番価値があると、、若き侍たちは、ついに成し遂げた!!

もう一つ、地味ではあるが、総合馬術団体がなんと92年ぶりのメダル獲得である。これもまた素晴らしいことである。しかし、92年前の馬術でメダルを取った、西竹一氏を知っている人は、どれだけの人がいるだろうか?そこには、悲しいドラマがある。

折しも日本は、戦争の時代に突入しつつある時代であった。西竹一氏は陸軍中尉、愛馬の名前はウラヌス。詳しいことは、ご自身でお調べになってください。(笑)

西中尉は、愛馬ウラヌスとロサンゼルスオリンピックに出場、見事に金メダルを獲得する。しかし、徐々に日本は、第2次世界大戦に突入する。当然なことながら、軍人である西中尉は出征する。西中尉は、愛馬ウラヌスを疎開?させて、自身は満州にそして硫黄島に派遣される。馬というのは、犬と同じで、飼い主を見極める能力にたけているらしい。だから、西が一時帰国した時のウラヌスは、狂喜乱舞 足を踏み鳴らし、前足を上げ、首をこすりつけ、喜びを表現したという。かわいいね。

アメリカでも、東洋人の軍人である西中尉が金メダルを取ったことにより、一躍有名人になったようである。硫黄島といえば、太平洋末期の激戦地である。何十万というアメリカ海兵隊、海軍が摺鉢山をめぐって、激しい攻防戦が行われたことは、有名である。そんな中、西中尉に率いる守備隊は、孤軍奮闘する。アメリカ軍は、西中尉のことも当然知っており、何度もメダリストの西に投降を呼びかけるが、それに応じることなく、戦死したという。

愛馬ウラヌスは、西の死後、後を追うようになくなったという。まさに人馬一体、まことに悲しい話である。馬術のメダル獲得と聞いて、ふと急に思い出した。

きっと、西中尉とウラヌスは、虹の橋の向こうで、喜んでいるだろう。栗色のたてがみと尻尾をなびさせて、西中尉をのせ、駆け回っているに違いない。西中尉が、今の日本をみて、どう思うだろうか?

まだまだ、パリオリンピックは続く、日本選手団のさらなる活躍を願ってやまない。寝不足がつづくねぇ。(笑)

 

 

 

 

2024年7月30日