去り行く仲間たちへ、いつかどこかで

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いままで、いろいろな職場で、沢山の人たちと一緒に仕事をしてきた。自営してみると、いかに組織体を維持するのが大変かがわかる。人が多くなればさまざまな価値観をもつ人たちが集まって、会社としてひとつの法人格をもち、社会に貢献する。しかし、職員の多様性は時として、凶として出ることがある。それを防ぐために、ルール作りが欠かせない。個人と組織体のすりあわせだ。いい会社というのは、会話にあふれ、活気に満ちている、自由がある。われわれの仕事は、黙々と調剤、会話とは無縁の職場なのだろう、薬局、病院で楽しそうに仕事をしているとことは、見たことがない。調剤過誤を防ぐためにも。、私語は厳禁なのだが、これも程度問題。緊張の中でも、ふっと楽しい事があると、また集中して仕事が出来るはずだ。そんな理想の店舗を目指しているが、なかなかうまくいかない。経営的なこともあるが、やはり経営者と従業員では、大きな壁がある。

いま、ロシアがウクライナを侵攻して、多くの市民が犠牲になっている。痛ましいことだ。歴史を紐解くと、いかに歴史を繰り返しているかが分かる。ウクライナという肥沃な大地と黒海に面した地政学的な場所が、そこに住む人たちには、侵略と破壊のまさに戦乱の時を経験している。ヨーロッパやシベリアなんかは山や寒さでろくな作物が育たない。魅力的な土地に征服者は見えたのだろう。

アフリカにいるとき、見た目は全部黒人なのに、あの人は何族だから、あの人は仲間だと言われるのをよく聞いた。正直驚いた。日本にすんでいるとあの人は、千葉人だからとか、あの人は東京人だからとかそういった差別的な感情はまるでない。それが、海外では、普通にあるのだ。ちょっと理解に苦しむ。

幕末に、明治維新がありその後天皇制が復活?して、錦の御旗の元に日本国民は統治されてきた。しかも島国、他国からの侵略がほとんどなかった事も幸いしているのかもしれない。

会社も、社長以下従業員一同、いかにライバルを出し抜くかに腐心している。ところが、調剤薬局は本当に診療報酬に振り回されている。ある程度は仕方ないにしても、患者を増やす努力という事を考えているだろうか?かかりつけ薬剤師なんかも、なんで契約をしなくてはいけないのか?かかりつけ医師を見てみると、契約なんか取っていない。患者はドクターに病気を治療したもらいたいといって病院に来る。薬局はどこでもらっても薬は同じだ。じゃあどこで差をつけるか?かかりつけの件数を増やして、報告書を提出して、地域連携薬局を目指すのは、所詮小手先だけの仕事だ。患者は、この薬局は地域連携薬局だから、先生と綿密にやっているな、じゃあ行ってみようということには、おそらくならないとおもう。

薬局は小売業、どうやって患者から選んでもらうかが、本質である。小売業だから顧客からどうやって選んでもらうかだ。薬局は薬を扱っているから、継続的な薬学管理をするためには、どうしても来てもらわないといけない。患者側からみれば、色々相談に乗ってくれる、疑問があれば直接、間接的に病院に問い合わせる、病気のこともよく説明してくれる、ドクターがこう言ったとか、検査値がこうだとか言う相談にもわかりやすく説明してくれる。お薬が足らないなら、お届けしてくれる、いつでも時間外でも相談に乗ってくれる、動けなくなったら、在宅に切り替えて、訪問しますと、、そうでもしなければ、他の薬局に勝てない。また、健康食品も特徴を出さないと、大手ドラッグには太刀打ち出来ない。でも、高齢者は門前でもらうし、便利がいい。魅力的な薬剤師がいなければ、そうする。選ぶ以前の問題だ。この辺はお上も承知していて、門前、敷地内薬局には、点数を厳しくしている。でも、患者はそれでも門前にいく、近いから。しかも大手薬局。じゃあ次はどうする。今回は調剤報酬ばかり見ているから、気がつかないが、実は医科の報酬で恐ろしい算定要件が追加されている。いまはまだ大学病院レベルだが、急性期充実体制加算の要件では、敷地内薬局は禁止されている。これが徐々に病院レベルにまで広めるかもしれない。でも、開業医レベルにまではしないだろう。開業医は院内で薬を出すほど、余裕はない。医師会が反対する。

先ほど書いたが、肥沃な土地には、侵略者が現れる。利益率がいい仕事には、いろいろな業種が参入してくる。薬局開設者は薬剤師でなくても良い。誰でもいいのだ。薬剤師を雇えばすむ。だから、経営者として診療報酬ばかり目が行って、その向こうにある患者のことは2の次になってしまうのかもしれない。患者のためといいながら、実は、会社の為、普通の営利会社ではそれでいいのだろう、でも我々は公益性の高い仕事、奉仕の精神を忘れてはいけない、それこそ薬剤師の本分をわすれず、自己研鑽を欠かさず、前を向いて人生を駆け抜けてもらいたい。

今年の実習生は、全員国家試験に合格した。まずは社会人のスタートラインにたった。これからは地図のない細い曲がりくねった道を歩いて行かなくてはいけない。一人で歩いていると、そのうち仲間が増えてくる。楽しく歩くこともあるだろう。けんかしながら歩く事もあるだろう。でも、必ずお別れが来る。それが、経験値となる。

人間生まれるときも一人、死ぬときも一人。生きている間に十分世のため人の為に頑張って仕事をしてもらいたい。そうすることで、自分の居場所が見つかるよ。

おいらも、船を下りて、仲間たちとお別れをして、また違う船に乗っている。元いた船が、だんだん遠くになってきた。また、元の仲間たちは新しい仲間たちと、経験値を積むに違いない。そしていつかまたおいらの船に乗って旅をしたいね。それまで、がんばレイ!!

 

 

 

2022年3月26日