今年、まさに清水の舞台から飛び降りるがごとく、思い切って開業いたしました。薬業界は、今後国民医療費の増大と共に、厳しい状況に置かれることでしょう。何をしていけば良いのか、何が出来るのかを、日々思案しつつ、模索しております。来年は、調剤報酬改定が行われます。医療というのは、非常に公益性が高い職業です。しかも専門職が、他業種と比べて多いのも特徴でしょう。誰もが出来るわけではありません。調剤の基準も、緩和され、明文化されました。将来は、AI技術が導入され、調剤は、ロボットが代わりにしてくれるのでしょうか?薬剤師は、対人的な取り組みに対して、評価すると次回の改定では、行われるかと思われます。私が今まで在宅を中心にやってきたことが、もっと点数的に評価して頂けるのでしょうか?それには、まず、在宅患者の適応要件の緩和をお願いしたい。現状では、医師の指示がないと、先に進めない、さらに、医師の間でも、訪問に行かないと、在宅患者の指示は出せないと思っておられる先生がほとんどである。そのためには通院困難者の定義をはっきりさせてもらいたい。そうすれば、もっと在宅患者が増えることだろう。それも、先生と特定の薬局が契約しているところではなく、患者自身が選ぶようにしてもらいたい。自分が、歩けなくなって、病院に行くのが困難になり、その病院から在宅の先生に紹介されて、先生が来てくれるようになったのは、良いけれど、もう何年も行っていた薬局ではなくて、先生と連携している?薬局が突然契約書を持ってきて、言われるがままにサインをしてしまい、その薬局が薬を持ってくるようになった。でも以前の薬剤師の先生に、またお願いしたいのにと、いろいろ相談に乗ってもらっていたのにと、我慢している患者さんも実はたくさんいるのです。対物から対人にと、調剤報酬は変わるのとのことですが、対人としても、あくまで患者さんが選ぶようにしないと、結局患者さんが、我慢しなくてはならないのです。医療は、みんなのためです。特定の、薬局のためではありません。