WBC

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とうとうやってくれた。14年ぶり3度目の世界一になった。今回は、激闘に次ぐ激闘、心臓に悪いとはこのことである。(笑)

思えば、14年前のWBC、このときの中心は、イチロー氏であった。彼は、今回の村神様のように調子が悪く、余り良いところが無かったが、最後の最後にあの打席が回ってきた。覚えているだろうか?センター前ヒット。オイラは丁度、病院内で健康診断をしていて、心電図をとっていたときにあのヒットが生まれた。ひどい不整脈が出ていて、先生にも大丈夫?と言われたよ。(笑)

今回も、素晴らしい投手陣、野手陣が控えていた。投手の中には、2009年の優勝経験者のダルビッシュ有投手も含まれていた。彼はメジャー組の中でも、一番最初に国内組の練習に合流したそうだ。彼ももう36歳、14年前には22歳。光陰、矢のごとしとはこのことだ。彼も今回、あのときと違うのは、自分の置かれた立ち位置である。これは、今回、大谷選手も次回のWBCの参加に言及していた際にも、少し触れていた。

2009年の時は、ダルビッシュもただ一生懸命に先輩の背中を追って、イチロー氏や原監督の事を事を聞いて、優勝に向かって邁進していた。でも今回は、ひとまわりも違う若い選手たちの良きアドバイザーに徹していた。自分の持てる技術や作戦を、経験則を交えて、丁寧に教え、また若い選手を連れて食事に誘ったり、短期間でチームを纏める役に徹していた。しかし、ダルビッシュも侍である。どこかで、侍JAPANとして、直接皆に手本をと思い、韓国戦、アメリカ戦に志願して登板したようである。2回とも、ホームランを浴び、失点するがその後は、後続を断ち切り、次にバトンタッチしている。これを見せたかったのだろう。

老兵は死なず、ただ消えゆくのみ、かの有名なダグラス、マッカーサーの演説ではあるが、彼は静かに表舞台から消えて後は後輩育成のために尽力するに違いない。今の侍JAPANには、あのときの優勝をみて、野球小僧になり、ダルビッシュと共にグランドにたった侍もいるという。これが、本当に今回の優勝という歴史的快挙を成し遂げた侍たちの真の願いであろう。

ただあのときとは違い大谷翔平という2刀流の素晴らしい選手がいる。おそらく、彼ほどの選手は今後100年出てこないだろう。ましてやWBCにて優勝するなんて、永遠に出てこないかもしれない。そういった意味で、歴史的瞬間に立ち会えて光栄だよ。彼もダルビッシュと同じように最終戦の決勝戦にて、最後の投手として志願したという。おそらくダルビッシュとは違う立ち位置で、後輩たちに自分の素晴らしさを見せるのではなく、自身が引っ張ってきた侍JAPANを鼓舞してきた責任と今後の後輩たちのため、日本国民のため、感謝の気持ちを表現したのだと思う。すばらしい選手だね。

奇しくもこの日は、薬剤師国家試験の発表があった。年々厳しい合格率ではあるが、オイラの教え子は無事合格したそうだ。いつも思うが、何よりも嬉しい。オイラもダルビッシュのように次に伝えていく役目がある。今までのたいしたことない経験と見聞を伝えないといけない。おいら自身の生き様をみせて、その子がどう判断するかは、その子の今後の経験と周りの環境次第であろう。何が正しいかは分からない。でも少なくとも、世のため人の為に、薬剤師という職責を果たして欲しい。

3年後、またWBCがやってくる。今度は連覇を目指し、また2刀流の大谷選手が活躍し、全員一丸となって、夢を叶えてもらいたい。今回のように、日本国民に、勇気(祐希)と希望を与えて欲しい。老兵は消えゆくのみだよ。オイラの二刀流は、さびた刀だけどね。(笑)心臓が耐えられるかどうかだけどね。(笑笑)

P.s  3年後も、大谷、ヌートバーは、帰ってきてくれるらしい。ケガ、故障がないことを祈るよ。楽しみだね。オイラも皆との再会を楽しみにしているよ。✌

 

2023年3月23日